◇砂糖病ってなに?
疲れていると甘いものが食べたくなったり、食後はデザートがほしかったり。甘いもの好きの人にとって、甘いものは人を幸せにする癒やしの効果があります。
ですが、甘いものがないとイライラしたり、四六時中甘いものが欲しかったりしたら、それは「砂糖病(砂糖依存症):シュガーブルース」かもしれません。
甘いもの好きな方、最近このような症状はないですか?
・常にだるい
・頭がよくボ~っとする
・頻繁な頭痛
・異常に疲れやすい
・常に胃がもたれている又は頻繁な胃痛
・肌荒れ、吹き出物
・激しい気分の波
(無気力、イライラ、落ち込みやすい)
甘いものを食べ始めると止まらない方は要注意!
さて、その『砂糖病』とは一体何なのか。
◇砂糖病はどうして起こる?
砂糖は血中に取り込まれるのがとても早く、血糖値が一気に上昇します。
すると体はびっくりして、急上昇した血糖値を下げようと膵臓から大量のインスリンを出します。
大量のインスリンのおかげで、今度は血糖値がガク―ンと下がり、低血糖状態になります。
ちなみに、食後少し時間が経つと眠くなったりしますが、これは血糖値が下がった為です。
ただ、普通の食事では血糖値が急上昇する訳ではないので、問題はありません。
低血糖の状態が続くと、アドレナリンというホルモンが放出されますが、それも出過ぎると思考力や集中力がなくなり、イライラします。
血糖値が急上昇・急降下をすると体に大きな負担にもなりますよね。
砂糖(精製糖:白い砂糖)は体内で分解される時にビタミンとミネラルが使われます。
その為、ビタミン不足による鬱、疲労、貧血、頭痛などが起きたり、ミネラル(カル
シウム)不足のイライラが起きたりします。
もう1つ、砂糖は二糖類といって、ショ糖+果糖でできています。
この二糖類は体内に吸収されるのがとても早いので、先程の血糖値の急上昇の原因になります。
◇甘いものを取る時にはどんなものがいい?
甘いものを取る時はごはんや芋のようなゆっくりと体内に吸収される多糖類やてんさい糖やハチミツ、メープルシロップ、米飴などがおススメです。
(天谷調理製菓専門学校 管理栄養士 吉田明日香)